kimura haruka no nikki
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潘金蓮のサヨナラまで
乙女企画クロジ第10回記念公演『異説 金瓶梅』
無事に全日程を終了いたしました。
ご来場いただいた皆様あらためてありがとうございます。

連日サンモールいっぱいの客席を前に主演を務めさせていただけて本当に本当に幸せでした。

すこし長くなってしまうと思いますが、
今公演のことを今ここで言葉にしておこうと思います。

クロジで、森悠として何本かの長編脚本を書かせていただいてきましたが、原作ものをやることも、さらにそれをリライトすることも、また自分をヒロインに据えて執筆をすることも、すべてが特殊すぎて正直ずいぶん戸惑っていました。

しかし稽古に入ってからは、脚本の作業を演出とプロデューサが完全に引き受けてくれたので、私は文字通り全力で潘金蓮に臨むことができました。稽古場にて「役者でしかない」ということはとても純粋で尚且つ逃げ場のない状況です。私を、そんな環境に追い込んでくれた演出とプロデューサに心から感謝しています。

あれだけ豪華なセット・衣装・効果、そして役者陣に囲まれて「主役として」どう存在できるのか…精一杯やるのですが、どうやってもいくらやっても不安は消えないし自信も持てない日々が続きました。
自分が、他の役者に比べて特徴もボリュームもない…そう思えて、でそれはとても、金蓮と近い気持ちだとも気付いたんです。他の何を壊しても、自分の形が変わってしまっても、大声を出して、めちゃくちゃに動いて「あたしはここいる!」不安だから自信がないからそう叫び続ける金蓮と私がすこしずつ引き合っていきました。

あんなに苦手で理解できなかった金蓮を、いつの間にか友だちのように思えるようなった頃ふと私の中に「私は金蓮のこと好きだよ、それじゃダメ?」という言葉が自然に浮かびました。それは仲良くなった女中の春梅が金蓮に言ってくれる言葉でした。
金蓮が、バカなことする前に、取り返しつかなくなっちゃう前に、私がそばにいてあげられればよかった。まるで金蓮のことを、実際の友だちのように捉えていました。

ラストシーンは、劇場に入ってからも答えが出なくて…というか、答えを出そうとか完成させようなんて、私も演出もプロデューサも思ってなくて、ただ「もっと!もっとぐわあって!だああああって!」という擬音語でしかやりとりできなくなりながら、それを私がただただ頷いてやってみる、の繰り返し。
周りからは「はるかが壊れてしまうのでは」と心配されていたみたいです。

帰り道みんなと別れてひとりになると、身体に痛みが戻って来ます。知らないうちに擦り傷やアザだらけになってしまった身体と、あまりにも大きく激しい感情に心が揺さぶられ続けるためか、帰路では涙がとめどなく流れます。苦しいでも悲しいでもなく。


西門慶を殺すために刃物を持って出ていけばもう戻れない

真っ赤っかになったら
刃物と血で染まったマフラーを交換して

暗い階段を急ぐ

髪を乱しながら着物を受け取って腰掛ける

明るくなるともう雪が降っている

ぼんやりしているとあの男がやってくる

大きな気づきが押し寄せるけれど
終わりが訪れる
『サヨナラ』

雪が降り続ける中暗くなる

ふらふら立ち上がってやっとの思いで裏にいくと
受け止めてもらえる

その様子を、舞台裏でみんなが見守ってくれてる。
私の潘金蓮を。


演出 プロデューサ 共演者 裏方スタッフ 制作スタッフ
私を、金蓮にしてくれてありがとうございました。
私の金蓮を、いっしょに作ってくれてありがとうございました。

そして見に来てくださったお客様、
2時間半、私たちの金蓮といっしょに生きてくださってありがとうございました。

またお会いする日まで。

サヨナラ。
posted by kimuraharuka | 00:39 | クロジ | comments(2) | - |
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コメント
はるちゃんチャオ☆

公演お疲れさまでした。


行きたかったけど行けなかった・・・
去年なら行けたんですが・・・
今年はどうしてもシフトの都合上行けなかった・・・
悔しす・・・
皆さん素敵な演者さん達を生で観たかったです。
DVDは通販あるのでしょうか?

2012/05/05 23:18 by ゆっき
ゆっきさんチャオです!

メッセージありがとうございますっ
お返事が遅くなってしまい申し訳なかったです><
DVD販売は録画していたのですると思いますが、
販売方法まではわかりません。
是非見ていただける機会があるといいなと願っておりますっ^^
2012/05/15 02:36 by 木村はるか
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